赤りんご





昼からはショーを見に行って、


お化け屋敷に入った。





絶叫系が好きなのに、お化け屋敷はかなり苦手…




本当は嫌だったんだけど、亮太がいるから大丈夫な気がした。



亮太は怖がる私の手を力強く握ってくれた。




「大丈夫!俺がいるから。」



今日、何度嬉しい言葉をかけられたかな…



どんどん私の宝物に貯まっていくよ。





でも、お化け屋敷はホントに怖かった。




「ギブアップ〜」



「お前ビビりすぎだって!」



半泣きの私の頭を撫でてくれた。




こうやって頭を撫でてくれるなら、嫌なことでも頑張れそう。



恋の力って不思議だね。






「休憩しようぜ」



二人でベンチに座ってジュースを飲んだ。




「ちょっとトイレ行ってくる!待ってて!」



お化粧直したいし…


髪の毛もボサボサっぽい。



「こっから遠いけど一人で行けるか?」



「うん!大丈夫!」




亮太にその場で待ってもらって、さっき通り過ぎたトイレをたどった。










< 79 / 215 >

この作品をシェア

pagetop