赤りんご
昼からはショーを見に行って、
お化け屋敷に入った。
絶叫系が好きなのに、お化け屋敷はかなり苦手…
本当は嫌だったんだけど、亮太がいるから大丈夫な気がした。
亮太は怖がる私の手を力強く握ってくれた。
「大丈夫!俺がいるから。」
今日、何度嬉しい言葉をかけられたかな…
どんどん私の宝物に貯まっていくよ。
でも、お化け屋敷はホントに怖かった。
「ギブアップ〜」
「お前ビビりすぎだって!」
半泣きの私の頭を撫でてくれた。
こうやって頭を撫でてくれるなら、嫌なことでも頑張れそう。
恋の力って不思議だね。
「休憩しようぜ」
二人でベンチに座ってジュースを飲んだ。
「ちょっとトイレ行ってくる!待ってて!」
お化粧直したいし…
髪の毛もボサボサっぽい。
「こっから遠いけど一人で行けるか?」
「うん!大丈夫!」
亮太にその場で待ってもらって、さっき通り過ぎたトイレをたどった。