赤りんご
「あ〜あ、もう日暮れちゃったなあ」
亮太が空を見て言うので、私も真似して空を見上げた。
「ホントだ…」
いつの間にか外は真っ暗だ。
今日一日、あっという間だった。
「なあ、これからどうする?」
「一つ…わがまま言ってもいい?」
「何?言ってみ?」
「観覧車…乗りたい。」
目の前にある観覧車を指さして言った。
「いいよ、行こ!」
「…やったっ!」
また手を繋いで、観覧車に向かった。
ずっと夢だったんだ。
好きな人と手を繋いで、遊園地に行って、観覧車に乗ること。
ずーっと憧れてた。
亮太はもう、全部叶えてくれたね。