赤りんご
「赤くなるのは、亮太がいるから」
「俺?」
「亮太に恋してるから、ドキドキして赤くなっちゃうんだよ。」
「なるほど…」
「私のほっぺたが赤くなるのは、亮太を想っている証だから。」
「うん……」
「だから…亮太のこと、好きだよ。」
「俺も、好き」
きっと、この優しくて甘い時間が、私の心を裸にしたのかもしれない。
こんなこと、言えちゃうなんてね。
見つめ合ったまま沈黙が続いた。
何となく予感がする…
二度目のキス…
亮太の右手が私の頬に触れた。
今よりももっと顔が近付いて来て、お互い反射的に目を閉じた。
そっと、優しく、
お互いの唇が触れる。
……甘い香り…?
二度目のキスは、さっきよりも長く、優しいキスだった。