改定版・キスからはじまる恋
これは、一大事だ。

自信がないとかとやかく言ってる暇なんてない。


「れ、蓮」


結衣は、涙目で俺の登場に心底吃驚しているようだ。


てか、結衣をよく見ると怪我してる?


「結衣、怪我してる?
保健室、行こ?」


俺は、結衣の話より結衣の体が心配になった。


「だ、大丈夫だよ。」


弱々しく笑う結衣。


なにがあったんだ?


「結衣、誤魔化さず話な。」


旭が結衣にきつく言った。


こういう時、結衣の友達が旭でよかったと思う。


「だって....」


結衣は、崩れ落ち座り込み泣いていた。
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