改定版・キスからはじまる恋
たしか、あの日は。





クラスのみんなとカラオケに行ってたんだっけ。





うちのクラスは、仲が良くて、月一で企画が持ち上がる。





イベント大好きの子がいるからだけど。





カラオケの他にボーリング大会とかね。





いつも楽しいんだよね。





そう、それでだ。





カラオケに行ったときは、やっぱりモテる蓮の隣には、女の子がいて。





『れ〜ん』





甘えた口調で名前を呼ばれてたんだっけ。





蓮を好きな私にしたら、甘え上手な女の子がすごく羨ましかった。





私には、できないから。





蓮なんて気にしないでいたかった。





無謀な恋だと思っていたから。





だけど、気にしないようにすると余計に気になって。





私は、たぶんイライラとかいろんなものがあって具合が悪くなった。





精神的なものでこんな事になるなんて、初めて知った。





てか、パーティールームとはいえ、多人数を無理矢理に詰め込みすぎってのもあると思う。





なんか、酸素が薄い気がするし。





私は、具合が悪くなったから、壁に寄りかかった。
< 5 / 46 >

この作品をシェア

pagetop