改定版・キスからはじまる恋
「結衣、どうした?」





蓮は、呆れながら私に言う。





「なんか、あそこ暑いし、酸素薄くて」





下から蓮を見上げた。





暑いがゆえに頬が紅潮して真っ赤な私は、蓮を誘うようにも見えるかもって思った。





そういうのには、私、敏感だったりする。





「ちょっと、来い。」





蓮は、無理矢理私を非常階段までつれていった。





具合悪いのに、蓮は、何を考えてるんだろう。





「蓮?」





私が蓮の名前を呼ぶと無理矢理壁に押しつけキスしてきた。





私は、キスが初めてじゃないけど、驚きが強くて目を見開いたままだった。





「あんま無防備になるなよ。」





意味がわからない行動と言葉で放心状態。





だって、私は、何も悪くないでしょ?





「結衣。

ちょっと待ってろよ。」





そういうと蓮はいなくなった。





私は、どうしたらいいかわからなかった。





思考回路がすでに停止状態だよ。





すぐに蓮は戻ってきて、私を送ってくれた。
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