ゆき【短】
好き。
「ゆ~きちゃんっ!」
ノックもせず、部屋のドアを開けた。
・・・けど、いつもの笑顔と返事が無い。
「ゆきちゃ~ん?」
(ふぁぁぁぁぁぁ~?!)←?
ゆっゆきちゃんの寝顔―――!!
ゆきちゃんはまだ、ベットの中で寝ていた。
その、無防備な寝顔で。
ゆきちゃんが起きないように、あたしは声を出さずひっそりと近づく。
(きゃー!やばい!寝顔最高!!)
バッチリ写メを撮りまくってから、再度凝視。
あたし、変態?(笑)
「ふふ~でも可愛い~」
気分上々なあたしは、そのままゆきちゃんの頬にお目覚めのキス。
すると、間髪入れずにゆきちゃんの声。
「こら。・・・嫁入り前の女の子が寝てる男にそんなことしないっ!」
「ふふ~ゆきちゃんオハヨウ!」
すると、ゆきちゃんは呆れた顔。
「有紀・・・。聞いてる?」
「聞いてるよ~」
ゆきちゃんは、起き上がりながら「まったく危ないな・・・」とか何とかブツブツ言っている。
「俺以外にそんなことしちゃダメだよ?」
「してないよ~てか、ゆきちゃん!今日は何の日?」