ゆき【短】
「・・・有紀、行かなくていいの?今日、祐貴君行っちゃうんでしょう?」
「・・・・。」
お母さんの言うことも、無視した。
・・・あたしは、あれからゆきちゃんをずっと避け続けた。
1ヶ月も。
『寂しい』どころじゃなかった。
避けていたのは自分なのに。
どうしても、ゆきちゃんと顔を合わせられない。
ゆきちゃん、あたし、寂しいよ。
寂しくて、死んじゃうよ。
ダメだよ、あたし。
ゆきちゃんが居ないと。
だから、どこにも行かないでよ―