ゆき【短】


















「・・・有紀、行かなくていいの?今日、祐貴君行っちゃうんでしょう?」

「・・・・。」

お母さんの言うことも、無視した。


・・・あたしは、あれからゆきちゃんをずっと避け続けた。

1ヶ月も。


『寂しい』どころじゃなかった。

避けていたのは自分なのに。


どうしても、ゆきちゃんと顔を合わせられない。




ゆきちゃん、あたし、寂しいよ。

寂しくて、死んじゃうよ。



ダメだよ、あたし。

ゆきちゃんが居ないと。


だから、どこにも行かないでよ―


< 13 / 18 >

この作品をシェア

pagetop