ゆき【短】
_.......
コンコン
「・・・有紀?」
「・・・・。」
あたしはベットに入ったまま、少しも動かないでゆきちゃんの言葉にも返事をしなかった。
すると、ゆっくり部屋のドアが開いた。
ゆきちゃんがベットの傍に座る音がした。
「有紀?どうした?」
ゆきちゃんの声がいつも以上に優しい。
そんな声で呼ばないでよ、泣いちゃうじゃん・・・
「有紀・・・ごめんな?」
「・・・・ゆきちゃんは悪くないよ。謝らなくていーよ・・・」
「有紀、どうした?」
心なし、ゆきちゃんの声が元気ない気がする。
「ごめんね」って言うのは、あたしの方だよ・・・。
「・・・あの子、誰?」
ゆきちゃんに背中を向けたまま話す。
こんなの、初めて。
「友達だよ?」
「・・・好きじゃない?」
「うん。」
「・・・・ゆきちゃん。」
そう言いながらゆきちゃんの方を向く。
「・・・・好きだよ。」