夢の中で
事故
大学が夏休みに入ったので僕は実家に帰ろうとバイクに乗った。

久しぶりの帰郷…

大学に入って二年目、最後に帰ったのは正月だから半年ぶりくらいだ。

地元の友達は何をしているだろう？

唯一知っているのは幼馴染みの雫だけ。

彼女とは高校までずっと一緒にだったけど、それから彼女は看護師になるといって看護学校に通っているらしい。

高校を卒業してからは一方的に電話がきたり1人暮らしを始めた俺の家に勝手に押し掛けてきて愚痴を言って帰っていく……

今回の帰郷もあいつが地元の病院に実習に来ているから見に来なさいと自信たっぷりに言ってきたから冷やかしに行こうと思ったからだ。

高速を降りて普通の道に入った。

だが実家まではまだ数10kmある・・・

「さすがに走りっぱなしってのはきついなぁ」

僕は休憩をしようとコンビニエンスストアを探した。

コンビニを見つけたとき反対車線から車が来た。

しかしその車は反対車線からはみ出して僕の前を走っていた車にぶつかった。

「うわっ」

その車はぶつかりながらも僕の前まで突っ込んできた。

僕は避けようとしたがあまりのも突然で避けきれなかった。

バイクの後輪をひかれ僕はおもいっきりコンクリートに投げ出された。

薄れゆく意識の中、僕のバイクを引きずりながらガードレールにぶつかる車を見ていた。
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表紙・目次

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