神のLetter
そっけない挨拶で締めくくられた兄の手紙……。
親を恨むんじゃなくて、自分を恨んだ……。
こんなに知らない間、私を思ってくれてた兄。
自分は何をしてた?
涙も出ない自分が悔しい。
ただ、手は震えてた。
「お兄ちゃん………、ごめんね。」
強くならなきゃ……。
自分を変えなきゃ……。
でも、自分を恨むのは自分を傷つける行為を生んだ。
「ごめんなさい。
最後。これが最後だから……。」
こうして私は、右手首に出来てる傷に、また真新しい傷を付けるのだった………。
真っ赤な血が一筋
つー……と、
涙のような流れた。