神のLetter
【新しい風】
〜涙の手紙〜
………。
私、風が吹く高い所に居る……。
「高い……
高い……
所……。」
気がおかしくなってるのが、よく分かるわ……。
「ふっ……。」
あぁ、このまま私は落ちて
深い深い
闇に消えてく。
「私は、産まれてきてはダメだったのよ……。
皆を不幸にした。
私が、死ぬべきなのよ……。」
屋上の真下を見下げて、呟く。
こんな呟きも、これが最後よ……。
「お兄ちゃん
園田さん……、
もうすぐ行くね。
そっちに……。」
私は
もう充分、人の温かさは感じられたから。
これ以上
わがまま言う何て最低よ……。
笑顔で朽ちていこう……。
涙は、いらない。