神のLetter

俊君、前々から
私や園田さんに気を使う子だった。

優しい男の子。



たまたま通った
俊君が、助けてくれた……。



「奇跡やね……。」


笑って話す俊君が

悲しい私の気持ちを軽くしてくれた



「もう、
死のうだなんて
思わないわ。」



ウンウンと頷く、俊君。




孤独……
じゃなかった。


傍で支えてくれる人がいた。



心から安心したの。



『良かったわね』って、笑ってくれる園田さんとお兄ちゃん。



そのまま
眠りについた。















< 38 / 42 >

この作品をシェア

pagetop