神のLetter
お兄ちゃんの仏壇で日課になる
水換えと線香やり。
「お兄ちゃん、
俊と私に赤ちゃん出来たんだよ。」
一番に教えたい人に赤ちゃんが出来た事を教えた。
あの過去を思えば、今の苦労は何とも無い。
「幸せ。
今が。有り難うって言っておいてね。園田さんに。」
あの手紙は
いつの間にか
消えていた。
俊が居なかったら、本当に死んでいたの。
「さぁて、
洗濯でもしようかしら……!!」
シャッ
カーテンを開ける
「今日も晴天。
明日も晴天。」
何時しか
忘れていた
『太陽』
生きる事を教えてくれた
『風』
『貴方は生きるべき人よ……。』
―――END―――――