独眼狼ーワンアイウルフー
「まぁ、これも上司の運命なんだろうね」
そう言って、ウェゲナーは倉庫から出て行った。
ウェゲナーが倉庫を出た後、レオナがアルバートに話しかけた。
「うふふ…次が楽しみですねぇ。アルバート小佐ぁ〜」
「ん、あ…あぁ……」
アルバートの微妙な反応に、レオナが口をとがらせる。
「どうしたんですかぁ〜?小佐。あんまり乗り気じゃないみたいですよぅ?」
「あー…いや、そんな事はないさ」
「でも〜…」
「アルバート小佐」
レオナの言葉を遮り、一人の整備士がアルバートに声をかけて来た。
アルバートはレオナに先に倉庫を出るように告げると、不満そうな顔をしたレオナだったが……アルバートに従い、渋々倉庫を後にした。