独眼狼ーワンアイウルフー



タスクが霧兎に声をかける。


「団長も分かってたんだろ?」


霧兎は大きく頷いた。


「もちろん知ってたさ。でも…クロンカント社長から釘をさされてたから、言うつもりはなかったけどねぇ〜」
「お父様が…?」


霧兎の発言に、ルイが驚き目を点にする。

腕を組み、霧兎が語るように呟いた。


「自分の子供を心配しない親なんて、いないもんだよ?ルイ」
「……はい」


少し恥ずかしそうにうつ向きルイが小さく頷いた。

霧兎はそんなルイを見て、初初しいねぇ〜と親父発言を呟いた。


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