独眼狼ーワンアイウルフー



『え?』


驚いた様に呟くコハクだったが、直ぐに腕を組み考え始めた。


『なんで、かぁ…』


コハクが一瞬、言葉を止めた。


『…やっぱり……みんなの為、かなぁ』
「…みんなの……為?」


レクスはコハクの言葉を繰り返した。


『…うん。家族とか第一軍師団の仲間の為かな』


コハクは、更に言葉を続ける。

レクスもそれを黙って聞き続けた。


『あたしが戦って家族や仲間を守れるんなら、あたしは戦うよ。…今もあたしを支えてくれる家族や、一緒に戦ってくれる仲間が大好きだから』
「……………」



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