独眼狼ーワンアイウルフー
―……きいぃん。
微かだか、少年の耳に金属音が響いた。
少年は足を止めた。
その音は少年にとって、毎日のように聞く音だった。
そう、それは………
「行くなっ!エディー!!!」
対空戦用の機械獣が、敵機を討つ為に急接近する時に響く音。
「エディーッ!!」
少年の声が聞こえたのか、ふり向いたエディーには見えなかった。
イーグルに近づく機械獣……シンディウス王国の対空戦用機械獣、クロウの姿が。
「エディリアーッ!!!!」
少年の悲痛な叫び声は、爆音にかき消された…。