独眼狼ーワンアイウルフー
37番の映像装置に映しだされたのは、レクス達には見慣れたランブル荒野の映像だった。
スパイダーがある程度の距離を進むと、画面に何かが映った。
それが何なのかレクス達が特定出来ないまま、突然映像が途切れた。
何も映らなくなった37番の映像装置から視線を外さないまま、ケビィンが呟いた。
「…おい、今の何なんだよ?」
「それが分かれば苦労しないよ。イルム君、さっきのスロー再生にしてくれないかな?」
「はいっ」
37番の映像装置に再び映像が映る。
今度は映像が途切れる寸前から、スロー再生になった。
スパイダーが破壊される寸前に見えたのは……。
白い体に鋭い爪。