独眼狼ーワンアイウルフー
倉庫に足を踏み入れたレクス達は、自分の機械獣の元に行き再調整をする。
「…調子はどうだ、ケルベロス」
『………あぁ悪くは、ない』
そう応えたが、ケルベロスはそわそわして何処か落ち着かない様子だった。
「……ケルベロス、本当に何もないのか?」
レクスが手を止め、ケルベロスを見上げる。
その姿を見て、隣でイーグルの調整を行っていたルイがレクスに声をかけた。
「…どうしたんですか?レクスさん」
「……ケルベロスの様子がおかしいんだ…」
「どこか調子が悪いんでしょうか?」
「……データを見る限り、どこも異常は無いんだが…」
ケルベロスが首を横に振る。
『…レクス、俺の事は気にするな。異常などない』
「………だが」
『それよりも任務に行くんだろう?…時間ロスは少ない方が良い』
「……分かった」
ケルベロスの言葉に頷き、レクスがコックピットに乗り込む。
ルイも遅れまいと、急いでコックピットに乗り込んだ。
『おー、悪い…遅れたか?』
ケビィンもアーマードベアに乗り、やって来た。
「いえ、私達も今乗り込んだばかりです」
「………行こう」
ケビィンが、パキポキと指を鳴らし声を張る。
「よっしゃあ!!行くかっランブル荒野によっ!!」