独眼狼ーワンアイウルフー
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「…………うっ」
ゆらゆらとした意識の中、右目に激しい痛みを感じ少年は目を覚ました。
右目が開かない…その違和感に気づいた少年は右目に触れてみた。
手にはぬるりとした感触、そして右目には焼けるような痛みが伝わる。
「な、にが…あったんだ……?」
倒れていた体を無理矢理起こし、立ち上がった少年は自分の目を疑った。
目の前に広がるのは、工業都市とまで言われたいつもの美しい街並みなどではない。
工業都市と言われる所以となった高くそびえるビルは見る影もなく崩れ瓦礫となり、あちこちから火の手が上がっている。
……そして、無数に倒れている死体。
さっきまで動いていた筈の人々は、二度と動く事はない。