独眼狼ーワンアイウルフー



ケルベロスが数歩、後ず去る。

しかし直ぐさまフェンリルがケルベロスに近づき、爪を横に振るう。

ケルベロスは身を捻らせて避けながら、爪を突き入れる。

突き入れられたケルベロスの爪を、フェンリルの体は紙一重にかわす。


フェンリルの怒濤の攻撃に、ケルベロスは防戦の一方になる。


『どうしたっ貴様はその程度なのか!!?特殊型の名が泣くぞ!!』
「黙れ…っ」


防戦を続けていたケルベロスが反撃の爪を向ける。

その爪はフェンリルの体に当たらず、空を切る。

その機会を伺っていたのか、フェンリルの牙がケルベロスの体を狙う。


上手く対応出来ず、ケルベロスの体にフェンリルの牙がかすめた。


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