ええねん
転校生
すがすがしい朝。
なれない道を一人で歩く。
まわりはみんなブレザーで、オレだけつめえり。
でもそんなことはかまってられへん。
時間があんねん。
HRよりかなり前に職員室に行かなあかんねん。
ちらちらと。
視線は感じる。
そらそうやろ。
オレは気にもとめない。
ローファーで歩く。
カバンはスポーツバッグをななめがけ。
品のええ学生カバンなんてない。
さて。
校門がずいぶん近づいた。