あたしの廓-花魁道中-
そうこうしている内にえりなが来て、あたしが行く店と給料の話を一通り済ませてくれた。
店の名前は『牡丹屋』。
旅館のような名前だが、普通のスナックとの事だ。
出勤時刻は午後七時、後二時間であたしは夜の色町へ出る事になる。
化粧を済ませ、髪を作る。
服は、えりなに借りた白いスーツ。
「完璧やな!」
えりなが嬉しそうに言うから、あたしもテンションが上がる。
足元を這っていた麻珠は普段と違う母親の姿に少々驚いている様子だった。
店の名前は『牡丹屋』。
旅館のような名前だが、普通のスナックとの事だ。
出勤時刻は午後七時、後二時間であたしは夜の色町へ出る事になる。
化粧を済ませ、髪を作る。
服は、えりなに借りた白いスーツ。
「完璧やな!」
えりなが嬉しそうに言うから、あたしもテンションが上がる。
足元を這っていた麻珠は普段と違う母親の姿に少々驚いている様子だった。