あたしの廓-花魁道中-
牡丹屋…

たった三文字のこの看板が、あたしの今後を変えてしまうなどと誰が知るものか。

間違いなく、あたしは『その気』になっていた。

店のドアを開けると、すでにお客が入っていて、あたしを驚いたように見ている。
< 61 / 74 >

この作品をシェア

pagetop