あたしの廓-花魁道中-
伍.百合の魅力
一ヶ月経って、あたしには色町での過ごし方がそれなりに備わって来ていた。
本格的に水商売をするということに、お母さんは異常なくらいの怒りを見せた。
でも、あたしは色町を去る事なんて微塵も考えられない。
女将は最初の頃よりも優しくなり、店の事やお客のこと、自分の店にたいするこだわりなどを聞かせてくれる。
それに比例して、あたしを指名してくれるお客も増えてきた。
仁志さんも毎日来てくれる。
本格的に水商売をするということに、お母さんは異常なくらいの怒りを見せた。
でも、あたしは色町を去る事なんて微塵も考えられない。
女将は最初の頃よりも優しくなり、店の事やお客のこと、自分の店にたいするこだわりなどを聞かせてくれる。
それに比例して、あたしを指名してくれるお客も増えてきた。
仁志さんも毎日来てくれる。