お兄=秘密彼氏
ドアを開けると そこには
ベッドに横たわって寝ている大翔の姿があった
その周りには ピッピッと嫌な機械の音が鳴っていた
……これが大翔?
頭には包帯が何度も巻かれていて
右足が吊り上げられていた
しばらくその場に立ち尽くしていた私たち
「ほら 千晴ちゃん
あいつの傍にいてやって」
ポンッと背中を押した拓哉クン
私はゆっくりと大翔に近づく
それと徐々に はっきりとわかってくる
大翔の顔にできたいくつもの擦り傷
拓哉クンと信也クンにも擦り傷はたくさんあったけど…
大翔の方が ヒドイ……