お兄=秘密彼氏













いつまで走っても 何もぶつからないし

何も聞こえない


何も見えない




それでも俺は 走り続けた




しばらく走っていると



どこかで 声が聞こえた




『大翔・・・目を開けて・・・』





それは 俺の一番大切な人の声だった



俺は その声のする方へ走り始めた




でもそれは さっきまで走っていたのと逆の方向だった






俺は 走り続けた




すると目の前に 大きな扉が現れた





耳を澄ませるとあの声は この扉の


向こうから聞こえていた





俺は その扉を開いた








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