お兄=秘密彼氏
私は 美琴との約束もあったため
荷物を置いて 教室を出た。








生徒会室の前には すでに美琴がいた。



「千晴 遅い!!
早く準備しないといけないのに 何してんのよ!?」



「ごめんごめん(汗
なんか 転校生と喋ってたら遅くなった」



「転校生?
そんなことより 始業式の準備するよ!」


「うっうん」



ガラッ



私たちは約一ヶ月ぶりに生徒会室に足を踏み入れた。


生徒会室の中は カーテンが閉まっていて 薄暗く ホコリ臭かった。



「こりゃぁ 後で掃除しなきゃね…
とりあえず 今は準備準備!
千晴は机の上の原稿を5枚コピ-してきて。」


「あいよ」



「私は 体育館の中を見てくるから。」



美琴はバタバタと生徒会室を出ていった。



5枚かぁ…



生徒会の役員は私と美琴以外にあと三人いる。


二年の男の子があと三人。


私たちは 今年受験生だからあまり仕事が出来ないのに 三人はなかなか生徒会室に顔をださない。



まったく……






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