お兄=秘密彼氏
お兄が料理をしている背中を見ながら

私は椅子に座って待つ




「俺 先に行くから」



「えっ 昌樹もう行くの?」



「あぁ 姉貴と兄貴を待ってると
俺まで遅刻しそうだし」



「そっか いってらっしゃい」



「おう いってきます!
あと 今日部活無いから早く帰れる」



「わかったぁ」






バタンッ




昌樹が出ていった家の中は静かだった



お兄と私は何も話さずにいた




…………気まずい







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