青春小説


びっくりした。

雨の日は毎回来ているけど、彼女と目が合ったのなんて初めてだ。




これは…

チャンスだ!





「あの…よくここに来てますよね。」


「あ…はい。」


「家、近いんですか?」


「いえ…あの…」


「あっ、いきなり話しかけて家聞くなんて失礼ですよね。…すいません。」


「いえ…。」




なんだか気まずくなって、また前を向く。


迷惑だったかな。

…話しかけなければ良かった。

気分は最悪。


…もう泣きそう。
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