いちごみるく


「は?新入生はどーしたのよ」


そんな質問をしている私に千尋はあっけらかんと

『新入生ってなんのこと??』

と笑顔で言いはなった




まったく…


「わかったメアド教えていいか聞いとくよ。」


「まじ?やったあーっ!


って
ぎゃ──!」


「だから声がでかいんだってば!次はなによ」


「璃乃ん家なんかで出会いがあるなんて思ってなかったから、私ズボンじゃない!
男の人の前ではスカートしかはかない主義なのにー」

まだ連絡先を教えたわけでもないのに、

出会ったばかり男のことでよくそんなに興奮できるなと、叫んでいる千尋感心して見ていた。


「ちょっと璃乃聞いてる!?
早くメールしてみてよー」


「ああはいはい。
でも今必死こいてレポート写してるだろうから
きっとすぐ返信来ないね

来たら送るから
ほらもうすぐ8時半だよ、いいの??千尋ママ恐いじゃん」


『ぎゃーー』
千尋は今日何度目かわからない叫び声をあげて嵐のように帰って行った。

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