いちごみるく
きっと千尋は私に好きな人を作って欲しいんだと思う
体育館の奥にあるベンチが
私達の定位置。
部員も毎回のように見ているので
最近は気に止めていないみたい
「ねえあの人カッコイイよ!」
「真人さん見に来たのに
そんなこと言っちゃだめでしょ」
私は呆れて言った
「違うよ!私は真人だけだもん、璃乃が好みかなって思っただけだしっ
ほらあの白いTシャツの人!」
「えー…まあカッコイイとは思うけど、背低くない?」
「まあちょっと小さいかな?
でも身長ぐらい妥協しなきゃ!」
「妥協とか言う前に彼氏とかの対象じゃないからね」
「またそういうこと言うー
私は璃乃に幸せに
なってもらいたいんだもん!
恋の話で盛り上がりたいじゃん!
あ!蒼君シュート決めたよ!やっぱ巧いねっ」
まるで私が今不幸せみたいな言い方だな、
恋かあ…
そーいえば最近恋してないな…