いちごみるく
次の日、早速学校が帰りに
近くのショッピングモールに
誕生日プレゼントを買いに来た
よく買い物に来る場所だけど
いつもとは目的が違うため、普段行く2階を通りすぎ降りたったことのない階を目指す。
有名ブランド店がずらーっと並ぶ5階。
すっごく大人!って感じの雰囲気が漂うフロア。
商品も人も…値段も。
制服の私たちは浮きまくり。
でも私服だともっと浮きそう…
視線がチクチクする
嫌だなこの雰囲気…
そのとき耳に手が添えられて、蒼がひそひそと
「なあ璃乃…
ちゃっちゃと済まそうぜ、
適当に選ぶ気はないけどさ…
俺この雰囲気苦手だわ」
横を見ると蒼は
今にも泣きそうなくらい困った顔をしてるから
なんだ私だけじゃなかったんだって思いほっとしたのと
蒼が異様に可愛いのとが混ざって
クスクスと笑ってしまった。