いちごみるく
「笑うなよっ」
笑いが止まら私に
少し頬を赤らめて言った。
そう言って自分も照れくさそうに笑った蒼が、いつもとなんだか違って見えた。
いつも一緒にいるのに
違和感を感じるなんて初めてで
じっと蒼の顔を見つめてしまっていた
「ん?どーした?」
急に笑うのを止めて自分を凝視している私を
腰を屈めて少し心配そうに覗き込んできた
「ううん、大丈夫!
早く買って8階でパフェ食べよっか!」
この時私は…まだ気づいてなかったんだ。
あのとき…自分の中の変化に
気がついていたら
あんなに貴方を傷つけずにすんだのかな…
ごめんね…蒼。