いちごみるく
悪い方向にしか
頭が回らない。
頭を良い方向に考えさせるほうが難しい。
生まれてから
ずっと一緒にいて
家なんてあんなに近くて
もし告って気まずくなったら…って考えたら
15年間なにも言わず隣にいることしかできなかった。
それでも俺の隣には変わらず璃乃がいたから…
俺は隣にいれることだけで十分なのに、璃乃には好きな人がいるとか佐藤は言ってたし…
もし付き合ったりでもしたら…
俺は隣にいることすら許されないのか…?
でも璃乃を振るなんて
俺は絶対許さない。
あーーー!
1人で考え込んでも
良知があかない…。
俺は意を決して
携帯を開いた。
『うん、好きだよ。でも璃乃には言わないでくれない?ちゃんと自分で言いたいんだ』