いちごみるく
今は1年で1番日が長くなる時期
6時をとっくに過ぎているのに
オレンジ色の光が、俺たちの家への一本路を暖かく照らした
「真人さんやっぱカッコイイわー…超憧れる」
「今日のポイントもほとんど神崎さんだもんね…
めっちゃいい人だし、完璧ってかんじ。」
「だよな─…」
「まあまあ。
2年の中では蒼が1番シュート決めてたんだから
すごいじゃんっ」
「俺もいつかあんな風になれんのかな…」
「いや神崎さんレベルは無理でしょ!諦めなさーいっ」
「なにおう!?
そこはなれるって言うところだろ!」
「あはっ」
真面目な話なんて俺たちには似合わなくて
結局いつも笑い話になる
俺はこんな関係で満足なんだけどなあ…
そんなこと言ったら佐藤は
得意の毒舌で怒るんだろうけど