いちごみるく



次の日

試合は総深という同じ地区の強豪校


うちの学校も結構強い

だけどいつもあと一歩というところで、関東大会出場を逃していた。



それは他でもない総深に
ギリギリのところで毎回負けてしまうから。



だから練習試合だからとしても
因縁の総深には負けたくはなかった。








ピィ──────ッ

開始の笛が吹かれた
瞬間から真人さんが飛び出した。

軽々と3人を抜き







バンッ


いきなりポイントを先取した。




一瞬の静寂のあと爆発のような歓声が上がった。




一瞬なにが起こったのかわからなかった。

それぐらいに早かった…






俺は静かにガッツポーズをしている

真人さんが、別の場所にいるみたいに遠く感じた。


カッコイイなんてレベルじゃなくて…
あーバカだからこういうときなんて言っていいかわかんねーけど、すげぇ…って思った




















俺もあの場所に立ってやる。



絶対に…






< 41 / 55 >

この作品をシェア

pagetop