いちごみるく
次の日
試合は総深という同じ地区の強豪校
うちの学校も結構強い
だけどいつもあと一歩というところで、関東大会出場を逃していた。
それは他でもない総深に
ギリギリのところで毎回負けてしまうから。
だから練習試合だからとしても
因縁の総深には負けたくはなかった。
ピィ──────ッ
開始の笛が吹かれた
瞬間から真人さんが飛び出した。
軽々と3人を抜き
バンッ
いきなりポイントを先取した。
一瞬の静寂のあと爆発のような歓声が上がった。
一瞬なにが起こったのかわからなかった。
それぐらいに早かった…
俺は静かにガッツポーズをしている
真人さんが、別の場所にいるみたいに遠く感じた。
カッコイイなんてレベルじゃなくて…
あーバカだからこういうときなんて言っていいかわかんねーけど、すげぇ…って思った
俺もあの場所に立ってやる。
絶対に…