いちごみるく
「えー…思い出したくないって言ってるじゃん」
「私は暇すぎて死にそうだったんだから聞く権利があるのー!
それに私と名前一緒だから余計に気になるわけよ」
「もー…そのあとぉ…
男の人が肩に手まわしてキスしてたよ。ハッピーエンドってかんじ」
バンッ!
そのとき急に千尋があたしの机を叩いた。
「こら佐藤うるさい!
授業聞かないのはいつものことだが人に迷惑かけるな」
「あっすいませーん」
先生に注意され少し千尋の身体が前を向いたと思ったが、すぐにまた後ろ向き直し私と向き合った。
「璃乃のせいで怒られたじゃん。」
「は!?なんで私のせいになるのよ」
「だって電車の中でキスしてたんでしょ!?良いなあ…憧れなんだ車内キス。見たかったー」
「あんなののどこが良いわけ!?
羨ましいなんて感情これっぽっちもわかなかったよ。
あんなことされたら絶対その場で別れる。
てかその前の発言の時点で電車から降りる。」
「えー私は好きだけどなっ
まあ璃乃べたべたするの嫌いだもんねー
でもさっ本当に心から好きって人ができたら考え方変わるんじゃない?」