いちごみるく




蒼は手際良く火を止め蓋を閉めた


「ふう─…一件落着っ!
やけど平気か?」



「う、うん。私は大丈夫


ごめんね私近くにいたのに

シチューが…」




「本当だよ真横にいたくせに
どうせボーっと立ってたんだろ全く…」


…なにやってんだろう私

「ごめん…本当にごめ…「まあそんなことより、ほら璃乃つったってないで早く手首冷やせ」



「───え?」




「お前だ仮にも女だろうが跡残るぞ馬鹿」


そうして蒼は私の火傷をしていないほうの腕を引っ張った。











ドキン…












私は確信してしまった。





たった今
芽生えた疑心を塗り潰したばかりなのに

もはや私の心を埋め尽くすピンク色は到底塗り潰せないものになってしまった



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