いちごみるく
2ヶ月くらい前、私の家に千尋が遊びに来ているときだった
「でねでねっ!その1年がすごい可愛いわけよ!
メアド渡してみようかなあっ」
「えー年下とかやめなって。
てか早く帰りなよ。千尋もうすぐ8時」
「あと10分ぐらいしたら帰るって!
てか璃乃考えかたが固いよぉー
きっともう少したったらカッコよくな…
バンッ
急に開いた部屋のドアの音によって千尋の会話が途切れた
「璃乃ー!政経のレポート今あるー?」
急に入って来たのは隣の隣に住んでいる蒼だった。
「だからさーノックぐらいしろっていつも言ってるじゃん。何回言わせるのよあんたは」
「はいはいそんなことはいいけどさ。今必要なのはレポートよレポート!
俺のクラス明日までらしいんだよ。まあ2分前に知ったんだけどね
で!その情報と同時にFは提出が3日後って聞いちゃってね
はいっ」
満面の笑みで差し出された手。
私は持っていた食べかけの
クッキーを差し出された手のひらに真顔で置いた。