いちごみるく

「全く…素直じゃないなあ
俺どこで育て方を間違えたんだろう。精一杯愛情注いできたつもりなのに…」と泣き真似をし始めた


「あれー?私蒼に育てられた覚えはないんだけど。
てか貸したCD返してよ」









「ああ、あれ貴兄に又貸ししちゃった。








って、話しそれすぎだから!

レポートだって璃乃ちゃん!
今度パフェぐらい奢るからさ、なっ??」


「パフェ+10分延長につき100円なら良いよっ」
自分でも吐きそうなぐらいぶりっこして言ってみた


「おっ、10分で写せばパフェだけでいいんだな

男に二言はないからな!


お友達さんお喋りの邪魔しちゃってごめんねっ」


蒼は私からレポートを受け取ると
また後で来ると言い残し


バンッ

嵐の様に去って行った。





「千尋ごめん。
まあ、いつものことだけどだけどさ
急に入ってくんなって感じなのよね

しかもあんなこと言ってたけど、ありゃあ返してくるの絶対明日だな…

で、なんだっけ??あ、可愛い新入生の話だっ


バンッ


またもや大きい音がして話が中断された。

しかし今度の音はドアではなく、目の前にいる千尋が机を叩いた音だった。


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