甘いケーキ[短編]
なんにも気づいてなかった。
やおが言ってくれたこと…もっとちゃんと聞いておけばよかった。




今日も学校…

めんどい…でも!
やおがいるから楽しいしいっか!


「おはよ~」
勢いよく教室に入った。

「おはよ~」
みんなが元気に挨拶してくれる。

あれ?
入った瞬間に、クラスの男子とすれ違った。
誰だろ…?
誰だろ今の男子…?

とにかく、今の悲しい顔は…どうしたんだろ…
大丈夫かな…


廊下で一人歩く悲しそうな男子の背中は何かのサインだった…

「ねーやお!今の男子だれ?」

「誠也くんだよ!知らないの?めっちゃモテモテなんだよ~もしや一目惚れ?」

…誠也くんっていうんだ…
大丈夫かな?


「おい!空!」

「…はい?!」
「聞いてんのか!」
「ごめんごめん」


心配だった…
同じクラスになった以上、助けたい!
アタシは考えるより行動タイプ…


その日の放課後話しかけた。
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