【少女A。】
階段を昇ったその先にドアがあった。
鎖でドアを封鎖している。
鎖についている板にはこう書いていた。
――――――――――――――
warning!!
キケン!
屋上エ入ルナ
――――――――――――――
随分と古いようだ。
マンション自体はそれほどでもないのだが。まぁいい。私は鎖をまたぎ、屋上のドアを押した。
ドアは長年開けられてなかったのか、ミシミシと軋む音をたてながらゆっくりと開いた。
< 13 / 30 >

この作品をシェア

pagetop