【少女A。】
突如、私に外の光が差し込んできた。
あまりの眩しさに、当初の目的を忘れてしまいそうになった。

瞳孔が小さくなりきってないうちに屋上の淵へと歩いた為か、目がぐらぐらする。
体がぐらぐらする。
まともに前を見れない。
いつの間にか私は淵にたどり着いていた。が、それを認識するまでに時間がかかり、その間も私は前へと進んでいく。

自分の腹ぐらいまでしかない柵を私の体は軽々と超えた。


落ちる…


死…ぬ…?






即座に私は思った

悲鳴など、出なかった
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