【少女A。】
屍体となった彼の身体は美しい所など何処にも無かった。

一つ、

私の目線から見れば芸術的にはとても美しい作品だったが…

ここまで来ると、パニックをおこして気絶する者、白眼を向くもの、逃げる者、眼を見開いてこっちを見ている者、たくさん居た。

喜んでそれを見ている者は私しか居なかった。

「う…ぅぎゃぁあぁあはひぃっ」

女子の一人、何時も格好つけのためカッターを見せびらかし、格好良いからとリスカの真似事をし、威張っている奴が奇声を発しおぼつかない足取りで教室から出ようとしている。

「あんだけ調子こいてた癖に。」
私はそいつに台詞を吐き捨てた。

また同じように銃を構える。

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