【少女A。】
~2日前~
私は何時ものように学校から家までの長い道のりを歩いていた。
大通りを過ぎ、いつ歩いても静かな住宅街を通り、何時ものように平然と淡々と歩いていた。
何十分歩いただろうか。この住宅街には似合わないようなざわめきが何処からか聞こえてきている。
騒がしく、嫌な気分になった。
だが、次の一面を見た瞬間に私の気分はパッと変わり、逆に嬉しくなった。
いつも私が歩いている道を曲がってすぐのマンション。
そこが私が気にくわなかった騒音の諸悪の根源なのだが、
マンションの周りに集まっている近隣の住民。
そこより少し奥を目を凝らして覗いてみる。
パトカーと救急車。
そして警察。
私は直ぐ様駆け寄った。
だが遅い。
もう周りは住民達で覆われ、中は見えない。