告白
メール
「はぁ~ 最悪っっ!」

小さな声で私はつぶやいた

「だよね なんで体育祭終わった直後にテストがあんだっつの」

葉月もテンションの低い口調でつぶやいた

1週間後には構内テストがある

「勉強なんかできないよぉ…」

私は机の上にふせた

「一緒に勉強しよっか!わからないとこ教えあいできるもんね!」

「あ!そうだね~ だれか他に誘おっか!?」

「んじゃ~ 公チャンは!?頭いいし 近いしさぁ」

「いいね!誘おうか!」

公チャンは同じ地区の結構頭がいい男の子
公太 通称公チャン
昔はそんなことなかったけど、中学に入ってから急に頭がよくなったと思う
でも、ノリもいいしおもしろいから楽しい

「ねぇ 公チャン!今日さ 一緒にテスト勉強しない?」

「いいけど~ 誰の家?」

「桃んチ」

決めても無いのに葉月が即答した
まぁいいんだけどね

「いいよ~わかった 帰ったらすぐ行くか…らっっ!??」

公チャンが言い終わる瞬間
大夢が公チャンの背中にのしかかった

「ねぇねぇ なんの話~?」

「勉強会の話」

「え!?なにそれ俺も行きたいんだけど!」

「いいよ!んじゃ桃の家ね!」

え!ちょっと葉月~!!
いいって言って無いじゃん!
こっちは恥ずかしくて勉強になんないけど~~

「んじゃ 後でな!公太帰ったら俺んチ迎えこいよ 小西んチわかんねぇから」

「おぅ!わかった!!~」

んもぉ…~~
でも…大夢と一緒にいれるだけいいか…

なんて思ってたりして

嬉しいな

やっぱりこんな小さな幸せでもすっごく大きいな







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