アスファルトに咲け!
「おっはよーございまー…、…ッ!?」
今日から3年間一緒に過ごすクラスメート達の顔触れを見て、あたしは笑顔が引き釣っていくのを感じた。
窓際の席に集まって話してる男子が数人。
黒板の前で話してる男子が数人。
教室の後ろで話してる男子が数人。
自分の席で各々で過ごしてる男子が数人………って。
「女子…は、どこですか?」
ポカンと口を開けて突っ立っていると、男子達の視線があたしに集まる。
まさか間違えて男子校にでも来てしまったんじゃないだろうか…
後退りながら教室を出ようとしたら、1人の男子が笑ってあたしを見た。
和気あいあいと笑いかけたわけじゃなく、なんだかバカにしてるような笑いを向けて。
「うわ、シラケる~。超フツーなんですけどォ」
「へっ!?」