アスファルトに咲け!



あたしはアンタらが幼馴染みだろうが腐れ縁だろうが例え危ない関係だろうが全く興味がないのよ。




というより初対面での無礼千万暴言フェスティバルで出来た溝はまだ埋まってないから。



何が気に入ったのか猿岡はやたらとあたしに話し掛けて来るけどそんなの関係ないです。




退屈になったあたしは後方から聞こえる猿岡の声に耳を傾けることなく教卓の上にある出席簿に手を伸ばす。



教卓の真ん前の席だから椅子から離れることなくすぐに取れた。表紙を捲り名簿の中にあるコイツらの名前を探す。



猿岡 修太(サルオカ シュウタ)と

三宅 静紀(ミヤケ シズキ)。




なるほど、三宅だからミケなのね。何気なく隣のミケを見る…と、偶然にも目が合った。


すぐさま眉間に皺を寄せられる。




「見てんじゃねーよ」




あたしの視線すら不愉快かよ。



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